職場の定着 その2 (お互いの理解不足?)

皆様、こんにちは〜

キャリアコンサルタントの貫井(ぬくい)です。


今日は昨日の続き「職場の定着」について続きを投稿します。

読者対象は企業側、人事担当者です。


先ずは昨日のおさらいから、

相思相愛でやっと巡り会えた障がい者、職場に配属され


よろしくお願いします!

(*^◯^*)キャ!


と元気に挨拶してくれたのに数ヶ月後には無言で退社、、

(若しくは職場に来れなくなる)



中々定着できない、どうしたものかと現場は天を仰ぐ。

「3ヶ月の壁」を障がい当事者も企業側も支援者もどう超えるか。


しかし、中々定着できない職場もある一方で

辞めずに長く働いている職場もある、


この違いは何?


ここまでが昨日の投稿でした。


この「違い」ですが、結論から申し上げれば

「企業側と障がい者、お互いの理解不足」にあるということです。

今まで多くの企業を見てきた中で感じたのはお互いが求めているもの、

見ているところ、向いている方向が違っていた、ということです。


ドラマ風にするとこんな感じ。


私たちもう終わりにしましょう!

何を言ってるんだ知子!?

私たち向いている方向が違うのよ、、

私があなたに求めているものと、あなたが私に求めているものが違うのよ!

だから、、もう終わりにしましょう、、さようなら、、

知子ぉぉ!カムバッッック!!


はい、どういうことかと言うと。


■まず企業サイドから


企業側は、なぜ障がい者雇用をするのでしょうか?

企業の社会的責任(CSR)を守るため、法定雇用率を達成するためですよね。

もっと言うと、障害者手帳が欲しいからです。


達成しないと公共職業安定所長から

「雇入れ計画作成命令(2カ年計画を作るのはかなり面倒です)」が発出(障害者雇用促進法46条第1項)され最悪企業名が公表されるからです。平成27年度は公表された企業は0でしたが26年度は8社でした。


「この会社は社会的責任を果たしていない会社です」


と世間に発表、これは企業としては絶対に避けたい、

だから手帳が必要なわけです。


そんな企業の状況の中、


「法的にやんなきゃまずいから、頼むよ!職場に受け入れて」


と言われ、配属先は彼ら彼女らを受け入れる、障がい特性も理解しないまま…

結果、コミュニケーションができない、指示を理解してくれない、社内社外の電話が取れない等など不満がたまる→障がい者はそのような気持ちを察する力が強く自分は受け入れられていないと感じ、居づらくなり退職に至る。


一方で障がい者はと言うと…


■障がい者サイド


障がいを持った方は親や支援機関などから常に「守られた存在」。

無理はするな、頑張るなと。そんな環境で慣れてしまった当事者が企業に入るわけです。

会社では当然のこと自分の給料以上の仕事が求められますが、彼ら彼女らはそれが難しく感じる場合が少なくありません。なぜなら今まで守られた環境にいたからです。


カゴの中で大事に育てられた鳥がある日突然


「お前は飛べるんだ、さぁ空高く飛んでごらん!」


と言われたところで伸ばしたこともない羽根では飛べないのです

(無理に飛ぼうとすれば怪我をする)


企業と障がい者、お互いの理解不足、向いている方向、求めているものが違うんです。

では、企業は障がい者に、障がい者は企業に何を求め、どう接するべきなのか。

ここが障がい者が職場で長く働いてくれるか辞めてしまうかの境界線です。


この続きは明日投稿します。

長文失礼しました。

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