皆様、こんにちは~
キャリアコンサルタントの貫井(ぬくい)です。
本日は「企業の離職率に刮目(かつもく)せよ!!」と題して、離職率から「自己理解」を考えてみたいと思います。参考になさって下さい。なお、本日投稿分では直接「障がい者就労」とは結びつかない部分もありますが、一つの考え方、指標としては有効と考えます。3回に分けて投稿、今日はその1回目です。


職探しの前に自己理解が大事だ
自分が本当に登りたい山を確認。その山に登るための「最初の一歩」を考える


- 3年後の離職率は?
- 自己理解はできているか?
- 人と職業の適合のための要素
- ワーク
- 登りたい山は?
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三年後の離職率は?
せっかく入社した企業、実際に働いてみたら描いていたイメージと違っていた、と会社を去る人も珍しくない。会社に求めるもの、個人の重視するものは人それぞれ。ただ、「入社後の働きやすさ」は誰しもが気になるところではないだろうか。
この「入社後の働きやすさ」を示す「3年後離職率」という指標があるのはご存知だろうか。これは新卒入社者のうち3年以内に離職(退職)した人の割合を言い厚生労働省が毎年「新規学卒者の離職状況」調査を実施している。
大学31.9% 短大等41.7% 高校40.9% 中学63.7%新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)厚生労働省
調査結果によると大卒の3年以内の離職率は31.9%、実に「3年で3割が辞める」計算!!
自己理解はできているか?
なぜ多くの人は恋焦がれて入社した職場に別れを告げるのか。
Mickael Boltonの歌詞の中にこんな一節があるのを思い出す。
Said I loved you,but I lied.
(愛してるって言ったけど、実は違ったんだ)
Said I loved you,but I was wrong.
(愛してるって言ったけど、あれは間違いだった)
渋すぎる~
(# ゚Д゚)
Mickael Boltonの歌詞の中にこんな一節があるのを思い出す。
Said I loved you,but I lied.
(愛してるって言ったけど、実は違ったんだ)
Said I loved you,but I was wrong.
(愛してるって言ったけど、あれは間違いだった)
渋すぎる~
(# ゚Д゚)
さて話を戻して、キャリア研究の第一人者フランク・パーソンズの言葉がその別れを告げるヒントになるかもしれない。彼は、以前こんな興味深いことを言っている(マイケルボルトンの歌をバックに以下お楽しみください♪)
個人の能力、特性と職業に求められるスキルが一致するほど
個人の仕事における満足度は高くなる(人と職業の適合)
フランク・パーソンズは、産業革命以降のアメリカ(ボストン)で職業指導運動に従事。その支援活動を通じて、何度も転職を繰り返す人々に注目。その失敗の原因を技能不足ではなく、場当たり的な職探しが多くの失敗の原因であるとしました。
障がいを持った方の就労支援を行う中で履歴書を持ってきていただく。
拝見すると何度も転職を繰り返している方が珍しくない。体調や職場環境の問題などあると思うが「場当たり的な」職選びをしていると感じることも多い。職探しの前に先ずは「自己理解」が大事と言える。
人と職業の適合のための要素
賢い職業選択を実現するポイントとして以下3要素が挙げられる。
3つの要素
- 自分自身(能力、興味、目標、強み、弱み、それらの原因)をはっきり理解すること。
- 仕事に付随する各種の情報(仕事の要件、成功の条件、有利な点、不利な点、報酬、就職の機会、将来性)を得ること。
- これら2つのグループの関係について推論すること。
ワーク
ワークは普段は外に矢印を向けている自分の意識を一旦止め、自分のこころ、内側に意識の矢印を向かわせる行動。自身に直接問いかける。自分を理解すること、それが自身に合った仕事を探す上で必要となる。
以下ワークをやってみましょう。
(A4用紙を何枚か用意しそれぞれ書く)
(A4用紙を何枚か用意しそれぞれ書く)
- あなたの能力、興味、目標、強み、弱み、それぞれの原因、理由はなんですか?
- 例えば20年後あなたはどこで何をしていますか(していたいですか)
- 2を行うためにはどんな仕事に就く必要がありますか。
- 3でその仕事に求められる要件、成功の条件は何でしょうか?
- 2の20年後の自分のために今できることは最初の小さな一歩(スモールステップ)は?
5までやったときにかなり頭の中が整理されるはずです。
また、「自分はこんなことを思っていたのか!?」と自分が自分自身をよく分かっていなかったということが分かります。
書くときのポイント
書こうとすると上手く文章にならないことがあると思います(私はそうでした)が、文章にする必用はありません。思いついた単語で構わないのでとにかく閃いたものを書く、書く、書く。そのうちに単語と単語の点があるとき線として結びつく瞬間があります。これはプチ感動です!!他特にルールはありません。ぜひぜひ書いてみてください。
(`・ω・´) 自分にこんな内面があったとは!!
登りたい山は?
10年ぐらい前だったか、読んだ何かの雑誌にソフトバンクの孫正義さんの特集が組まれていて読んだことがありました。ADSLのモデムを無料で配りまくった時代やNTTに単独乗り込んだ話など全てはお客のために、と共感できる部分が多かったことを覚えています。その中でよく思い出すのが以下の人生を山登りに例えた比喩の言葉。
出来るだけ若いうちに登りたい山を見つけ、我武者羅に登れ!
(昔読んだ記憶なのでちょっと違うかも)

人生の目標を見つけそこに達するまで頑張れ!という意味ではあるが、中々孫さんのようにバイタリティーがあって、パワフルでスマートな人はいないのが現状。あの山だ、それ行け!!と登ってみたら3合目辺りで「おれが登りたかったのは高尾山じゃない富士山だった」とか。
「登ったは良いけど装備が足りなかった」
「登頂した!あ、あれ?思っていた景色と違う!?」
「遭難した!!ガイドをお願いすれば良かった!!」
「いきなり土砂降り!」
「大量のハチが襲ってきた!!」
などなど人生においても予期せぬ出来事は多々あるものです。
なので、自己理解が大事!!
どこの山を登りたいのか、そのための準備は装備は、ガイドはどうするか、登るための方法は、1合目から歩いていくのか、途中まで車で行くのか、途中休むための休憩小屋はなどなど。「仕事理解」の前に「自己理解」からはじめましょう。
明日は、東洋経済が刊行した「就職四季報2017年版」から「新人社員の定着率が抜群に高い」トップ200社のランキングから具体的に就職先の検討を行っていきます。
障がい者の就労を支援するためのブログです。
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