定義の確認を早めに行う

皆様、こんにちは〜
キャリアコンサルタントの貫井(ぬくい)です。
障がい者就労支援を通じて、あなたの課題を解決します。

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このブログに来てくださるのは、当事者、その親御さん、支援者、企業関係者だが、中にはキャリアコンサルタントを目指して勉強中の方もいる様子。今日はそんな未来のキャリコンさんに宛てた投稿。

先日、厚生労働省委託事業のジョブカード講習があり、某学校にてサブ講師として参加。
多くの受講生の前でロープレの実演を行ったり、ロープレ実習時には複数のグループを回り一言二言アドバイスをさせて頂いた。

皆様のロープレを聞いている中で気づいたことで、相談を受けるのに慣れないうちはやってしまいがちなことを今日は一つお伝えします。是非、参考になさってください。


不幸な出来事=「大変ですね」はNG!

これはカウンセリングを習いだして初期にありがちなのだが、一般的に不幸な出来事、ワードがクライエントから出てくると「それは大変ですね!」「お辛いですね!」「悲しいですね」と安易に言ってしまうことがある、しかし、これは間違い!!


どういうことか?

例えば、以下クライエントとのやり取りを見てみましょう。

クライエント 本山幸子(仮名)
キャリアコンサルタント(以下CC) 

本山 実は、、離婚することになったんです・・
CC そうですか、、それはお辛いですね・・

どうですか?ここで何が起こったかというと、離婚は一般的には大変なこと、だからCCは「それはお辛いですね」と言いました。しかし、本当に本山さんは辛いのでしょうか?もう少しこの話の続きを見ていきましょう。あなたの目の前に本山さんがいる、神妙な顔立ちで「離婚することになったんです」と実際に言っているとイメージしてくださいね。では、続きです。


CC そうですか、、それはお辛いですね・・
本山 いえ、別に辛いとは思いません!実は、もう6年も夫から暴力を振るわれていて、何度も逃げて、それでも追ってきて、実家に怒鳴り込んできたこともあったんです、、、その度に帰りたくない!と言うと主人は泣いて謝って「もうしないから戻って欲しい」と・・・でもその度に裏切られて・・・私一人なら我慢もできたのですが、子供も大きくなり、今度は子供にまで手を出すようになって・・・私も我慢の限界でした、、それでなんとか話し合って今回やっと離婚にこぎつけたんです・・だから辛くはなく、、嬉しいんです。

CCは離婚=大変なこと、辛いことと考えそのように発言をしましたが
本山さんは離婚=嬉しいことと発言しました。


ズレからくる不信感


上記のようなクライエントとCCの理解のズレが生じるとクライエントはこう思い始める。

「このキャリアコンサルタントは全く私のことを理解していない」
「なんにもわかってくれていない」
「この人と話しても無駄だ」

一度、このように思われた場合、ラポール形成を築くのは難しくなります。
大事なことは、自分の価値観、物差しで話さないということ。

では、どうするか?どうすればこのような相談者とCCとの間に考え方のズレがなくなるだろうか?

「pic cat」の画像検索結果


定義を確認する

クライエントが発する言葉に対して、その定義を早めに確認しましょう。
確認の方法は簡単です。

①事実を復唱する

②あなたにとって○○ってどういうことですか?
 それが決まった時、あなたはどう思いましたか?など問いかける。

③その定義にそって話を進める。


再度、本山さんの例を使いましょう。今度は定義を確認するバージョンです。


本山さん 実は、、、離婚することになったんです。
CC    離婚することになったんですね?(はい)離婚すると決まった時、本山さんはどう思ったのですか?
本山さん ・・・嬉しい、やっと再スタートが切れると思いました。
CC    嬉しい、やっと再スタートが切れると思われた・・(はい)それはなぜなんですか?
本山さん 実は・・主人が暴力を振るう人で(以下省略)
CC    暴力を振るわれていた、、それで離婚することが、嬉しいという思いや再スタートが切れると思われているんですね
本山さん はい、そうなんです!(理解してくれた、嬉しい、この人は自分のことをわかってくれている)

上記やりとりでCCはクライエントの離婚の定義を確認できたのをご理解頂けましたでしょうか?

離婚=辛いこと、大変なことでなく
離婚=嬉しいこと、再スタートでしたね。


クライエントの定義を確認せず、自分の価値観、物差しで言わない、というこをガッテン頂きましたでしょうか?
と言っても、クライエントが発する全ての言葉の定義を確認する必要はもちろんありません、が、相談の主訴からこのクライエントの問題点、課題点、大事なポイントと判断できるキーワードの言葉がポン!と出ればそれは早めに定義を確認し話を深めましょう。
ズレが生じたまま進めるとクライエントから「分かってくれない」などの不信感を持たれる恐れがあり必要な情報にたどり着くまでに時間がかかります(たどり着けない場合もある)

もう一つ、例を出します。

先の講習にて、ある受講生がクライエント役の職務経歴シートを見ながらこう言いました。

6年もA株式会社で働かれていたんですね(長くお勤めになりましたね)

はい、ここでもCC役の方の価値観、物差しがでました。どこでしょう?

もうお気づきですね、太文字にしている「も」です。きっとこのCC役の方の中では同じ会社に6年勤めるというのはとっても「長い」ことなのでしょう。だから、無意識に「6年も働いていたんですね」と言ったわけです。

しかし、ここでも定義の確認が必要です。CCが6年という期間を長いと感じていてもクライエントが同じように長いと感じているとは必ずしも限りません。以下見てみましょう。

CC 6年もA株式会社で働いていたんですね
クライエント(以下CL)はい、そうですね・・・・(なぜか無言)
CC (なぜ無言?)で、A株式会社を辞めたあと今度はB株式会社に入社されていますね・・

次に、定義を確認するバージョンを見てみましょう。
まずは客観的な事実の確認をする、でしたね。

CC 6年間、A株式会社で働かれてみえたのですね?
CL はい、そうです。
CC 今振り返ってみて、あなたにとってその6年間はどうでしたか?
CL そうですね・・悔しかったです・・(悔しかった?)はい、私本当はもっと働きたかったんです。女でもありましたし若くもあったのですが実績をあげ役職ももらい部下も何人かいましたし、、やりがいも感じていました。なんというか、この支店は私が動かしてるみたいな、、でも、子供ができて、、もちろん授かった命ですから嬉しかったのですが、、育児休業の前歴がないとかで辞めなければいけないって言われて、、、仕方なく辞めたんです。でも本当はもっと仕事を続けたかった、、だからその6年間は私にとって、まだまだキャリアを積み上げることができたのに、、っていう悔しい思いがあるんです。

6年間=もっとできたのに、悔しい思い

という定義を確認できました。この定義を確認せず、CLの人生を聞き出しもせず、あなたの価値観、物差しで「6年間も働いてみえたのですね、長いですね」と言えば、CLはどう思うのでしょうか?「なにも分かってくれない」と不信感に繋がる恐れがあります。

長くなりましたが、CLの言葉の定義を早めに確認し相談を進めましょう。

「counselor pic business」の画像検索結果


富士山はあなたにとってどんなイメージがありますか?
これも人様々なはずです。

日本一、世界遺産、美しい、初恋の人と初めての山登り、目標を達成するということ。亡くなった親との大事な思い出の場などなどやはり定義が違います。

次回、CC役でCLの相談を受ける練習をする際は、是非「定義の確認」をやってみてください。そこから、何層か深い話に入りクライエントの気づきを促し成長へと導くことができます。頑張ってください!!


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