就労支援は家庭から既に始まっている

就労支援は「家庭」で、ママさんパパさんとの関わりの中から、始めることができます。
未来のお子さんのためにも、今始めましょう!

発達障害児者親の会の「にじのふね」様からご依頼頂き発達障害児者のお子さんを持つ親御さん向けに講演を行いました。


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お伝えしたのは法律、統計、行政等の取り組みなどのハード面とお子さんとの接し方、考え方などのソフト面、2点からお話ししました。

普段よくご質問を頂くのは将来の子どもの就労のために今のうちから習い事など特別なことをさせたほうがいいか?ということ。

習い事などさせることを否定しません、むしろそういったものを通して自信がついたり自分の可能性を見つけたり得意なことを発見したりとプラスが多いと思います。しかし、ここで言いたいのはそういった習い事で誰かが何かをお子さんに教えるのではなくママさんパパさんが家庭で、普段のお子さんとの会話の中で気軽にお子さんの就労支援をすることができる、ということなのです。就労支援は既に家庭から始まっています。


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障がい者雇用において企業側が求めているポイント

① 勤怠が安定しているか(休みがちではないか、遅刻しないか、無断欠勤しないか)
② 勤務態度はどうか(最低限の挨拶はできているか、困った時に相談はできるか)
③ 与えられた仕事はできるか(職場で与えられた業務をこなせるか)


更にこれがあればなお良い!

職場で付加価値を与えられる人物か(しっかり挨拶ができる、遅刻欠勤なく来れる、相談ができる、パソコンが得意など何かキラッと光るもの)

上記の①~③は人事考課に直結し契約社員✳︎から正規雇用にするかどうかの大事な判断基準になりえる。
✳︎障がい者雇用の9割以上が契約社員でスタート(ハローワークインターネットサービス情報)時期を見て正規雇用に変更するかどうか判断する。

上記3点は大人になってから訓練するとなると中々習得が難しい、
なので、お子さんが小さい時から家庭の中で習得、習慣化させることができないだろうかと考える。


規則正しい生活をおくる

「起きなさい!!」「いつまで寝てるの!」と毎朝起こされて学校に行くという習慣を持ったまま大人になると、将来仕事についた時に自身の意思では起きれず寝坊し、遅刻に至る。それを何度も繰り返せば職場に行きづらくなり、結果として仕事を辞める可能性がある。子どもの頃から規則正しい生活を習慣化させることはお子さんが当たり前に出社し継続して就労するための大切な習慣となります。

脳科学的には人が新しいことを習慣化させるために必要な日数は66日と言われています。すぐには規則正しい生活は身につかないかもしれません、じっくり焦らず取り組んでいきましょう。


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家庭内で役割を与える

家のお手伝いなど家庭に中で与えられる役割をこなすことは将来、就職したときに与えられた役割をスムーズに行うことができることに繋がります。また、課せられた役割をこなすことで達成感自信がつきます。

お手伝いの例 食器拭き、食器洗い、窓拭き、トイレ掃除、ペットの世話などなど


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役割行動の発展系

大前研一氏✳︎の著書の中でこういったものがあったので紹介する。
同氏のご長男が中学生の時、お子さんがパソコンにかなり精通しておりパソコンの設定、設置、ワード、エクセルなどかなりできることに着目。同氏は家庭内でパソコン関係で困った時はご長男に仕事として委託、それに見合ったお金を支払っていた。

お子さんにパソコン関係の困りごとに対処をするという役割を与えている。
大前研一氏の素晴らしいところは、ご長男の強み得意を生かし、仕事として委託。お金の稼ぐ方法を家庭の中で教えた。

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大前研一
世界的経営コンサルタント。日本の論点など著書多数


経営の巨人ドラッカーは

あらゆるものが強みによって報酬を手にする。
弱みによってではない。
最初に問うべきは、我々の強みは何かである。



子どもさんの得意、強みを見つけそこにあった役割を与える、仕事として委託しお金を支払うことによってお金を得ることも同時に学ぶことができる。


私の事例から


長男(現在10歳)は本を読むのが好き。特に偉人伝が好きで伝記漫画を100冊ほど読み込んでいる。
そんな彼、人に何かを伝える能力と思いを人に伝えたいという信念を持っている。

「偉人伝」「人に伝える能力」

ここから「偉人伝コンシェルジュ」を彼に提案。
これはクライエントの「困った」から長男がチョイスしたお勧めの偉人と紹介する理由などを添えてクライエントに渡すというもの。現在、お客様は3名。紹介した偉人は7名にわたる。

職場の心理カウンセラーさんの「3人紹介してほしい!」から始まり、看護師さんと父である私からも「お仕事」の依頼、長男から紹介してもらった。







請求書の発行の仕方も伝授。







あらゆるものが強みから報酬を手にする。
弱みによってではない。
最初に問うべきは我々の強みは何かである。


お子さんの強みは何ですか?そこをフォーカスしましょう。


例:お姉ちゃんがそろばんが得意のケース
家庭教師プロジェクト

お姉さんに妹さんの家庭教師を仕事として依頼。
そろばんを週に何度か教えること。それに対して対価を払う。






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判断、選択する力を養う

「そーじゃないの、こうやって!」「○○持って行きなさい!」など子どもに考えさせることなく親が先走って動くことはないだろうか。もちろん、忙しい時は親が主導であれしなさい!これしなさい!と急かせる必要があるかもしれない。しかし、親のそのような行動は、子どもの判断能力や選択する力を養う機会を失うばかりではなく将来仕事に就いてから一人で判断、選択出来ずに苦労することに繋がります。自分で判断、選択する力を養いましょう。

例えば、空が曇っていて雨が降りそうなとき。

「雨が降りそうだから傘を持っていきなさい!」ではなく

すっごく曇っているね、今日はお天気どうかな?
(えーー雨が降るかなーー)
そうだね、雨が降りそうだね。雨に濡れるのは嫌だよね(うん)
じゃ、雨に濡れないために何か持っていくものはあるかな?(傘!!)
そうだね、傘があれば雨に濡れないね、教えてくれてありがとう(えっへん!)


自分で考えさせて自分で判断させる。この訓練を普段から行うことで考える能力が高まる。


少し極端な例だが、私が大人発達障がい者の就労支援をする中でこういうことを言う方がいる。


「今まで親が言った通りの学校に行き、言った通りの会社に入った…あなたの幸せのためだ!と。
でも人生辛いことばかり…全部親のせいだ…

自分が今こんな状況にあるのは全部親のせいだ!と言う。
原因要因を外に向け、決して自分自身に向けようとはしない。

上記のように言い方は色々だが同じような趣旨の話をする方は実は少なくない。
これは小さい頃から親が良かれと思ってこうしなさい!ああしなさい!それがあなたのためなの!と判断する余地を与えず、選択する能力を奪ってしまった一つの結果である。

大人が選択肢を与えたとしても必ず自分で判断、選択させる、その選択による責任は全部自分にあることを早いうちから教えてあげることが大切!


意見力、コミュニケーション能力を上げる

この両方ができるようになるための訓練が読書
本を読むことでその主人公や登場人物に感情移入、一緒に泣いたり笑ったり喜んだりと疑似体験。コミュニケーションを学ぶことができる。また、読書後の言葉がけによりコミュニケーション能力や自分の意見を言う力が養われる。

語りかける言葉の例

・この人はどうしてこの状況で○○と言ったのだろうか?
・(悲しい結果で終わった場合)この結果を防ぐために何かできなかったのだろうか?
例 フランダースの犬では主人公ネロが教会内で亡くなった、この結果を防ぐためには?
・あなただったらこういうことが起きたらどうする?


以上、企業が障がい者雇用において求めるポイントから家庭でできる就労支援についてお話しました。

何も特別なことをする必要はありません。
家庭でお子さんとの接し方、言葉のかけ方を工夫することが就労支援になります。


就労支援は既に家庭から始まっています。
今日から何を変えてみますか。

※参考文献 松為信雄「発達障害のある子の進学と就労」




ココルポ―トの就労移行支援サービス

2019年12月時点で、首都圏(1都3県)で42事業所、福岡に1事業所展開!

Cocorportでは90種類以上の多種多様なプログラムを提供しています。
特に、就職後の安定した職場定着を見据え、
コミュニケーションスキルやストレス耐性を身に付けるトレーニングに力を入れています。
プログラム参加を通じてご自身の強みや課題を見つけ、訓練することができます。


LITALICOワークスの就労移行支援サービス

就労移行支援LITALICOワークスは、全国に80か所以上!障害のある一人ひとりを理解し、その人にあった目標やペースで、就職までの道のりをサポートし、その人が安心して職場で活躍できるように関係機関と協力しながら支援します。これまでに 6,000名以上の方の就職をサポートしてきた実績があります。
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