自己PRの書き方(シンプルルール)

皆様、こんにちは〜
発達障害者の就労支援をしている貫井(ぬくい)です。
就労支援を通じて、あなたの課題を解決します。


本日は、職務経歴書の自己PRについてです。
履歴書、職務経歴書と「なんと書けばいいか分からない!」とお悩みの声をよくいただきます。
中には、一日考えて「一行だけ・・・」って方も(一行では何も伝わらない・・)

そこで、今回はだれでも簡単に書ける自己PRの書き方をお伝えします。
とってもシンプルなので今後にぜひ生かしてください。

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シンプルルール 
ニーズ+客観性+5の法則


企業のニーズを知る


職務経歴書は決まった書き方、フォーマットはないので、「自己PR欄」を設けるか否かは自由です。しかし、自己PR欄は自由に、そしてあなたの一番の「売り」を盛り込める箇所でもあり、魅力を伝えられる箇所でもあるので、当該欄を積極的に使っていくことをお勧めします。

自己PR欄に何を書こうかと考える前に、必要な「材料」があります。それは、企業の弱み(人材に求めているニーズ、抱えている課題)とそれに対するあなたのアピールポイントです。この弱みとアピールポイントがあれば、自己PR欄は何倍も書きやすくなります。


企業は人材に対してどんなニーズを持っていますか?このニーズが分からなければ、あなたのアピールがズレる可能性が高い!しかし、企業のニーズに沿ったアピールができれば、あなたの魅力が採用担当者の心を揺らすことができます。


企業の募集HPや転職エージェントのHP、クローバーナビさんの求人雑誌などをよ~く見ていると、企業側が伝えてきているニーズを掴むことができます。

何を見るか?

特に、同じ単語や、言い回しを変えて使う同じような意味合いの文章には、その企業の思い、ニーズが隠れている場合が多いです。例として、障害者求人雑誌のクローバーナビ2018年夏号から「みずほ情報総研株式会社」さんで考えてみます。

この会社の募集ページ(一般事務募集)を見ると、特徴的な言葉、同じような言い回しをしている言葉がいくつかあることに気づきます。

チャレンジ(5回)
成長(2回)
主体的に考え(2回)

「未来へのチャレンジ」「新たな可能性を拓き」「チャレンジ精神あふれる・・」「未来にチャレンジし続ける」「未来にチャレンジしてみませんか?」チャレンジに関する言葉を5回も募集ページに書いています。またHPの募集欄も確認しましたがやはりチャレンジは多様されています。

以上から、同企業は事務経験、知識などに加えて

「挑戦」「成長」「主体性」

この3つが人材に求めているニーズと考えます。

では、このニーズが分かったら、次はそれに対応するためのあなたのアピールポイント(武器)を探します。
あなたの過去の経験から挑戦したこと、そこから得たスキル、成果、主体的にどう行動したか?

自分自身に、対みずほ情報総研株式会社さん用のワークを作ってみます。

①過去挑戦したことはなんだろうか?
②①によってどんなスキル、経験、知識を得ただろうか?
③主体的に自ら率先してどんなことをやってきただろうか?

上記から出たものが、同企業に対してつくった、あなただけの「武器」です。
武器も持たずに、戦いを挑むからドラゴン(企業)に敗れる、あなただけのドラゴンキラー(武器)を手に入れよう!!

どんな企業にも同じ履歴書、職務経歴書を書いて送る方がいますが、企業が変われば求めるニーズが必ず違うので、同じ志望動機や自己PRになるわけはありません。ニーズが違えばそれに対応するあなたのアピールが変わるからです。


上記、主体性、チャレンジ、成長に対するアピールポイントを考え以下のように考えたとします。

【職種経験】

一般事務は未経験 営業職を8年間

【保有資格】

MOS検定

【ビジネススキル】

コミュニケーション能力 

【人物面の素養】

チャレンジ精神、主体的に考え動く、コツコツ、努力、向上力(成長)

【その他】

業務ツール作成、パソコン教室



これであなただけの企業の弱み(ニーズ)からみた、武器(アピールポイント)を作りました。

次に、具体的に自己PRにしていきます。



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入れたい5つの項目

では、武器を手に入れたら、具体的にどのように書くかです。
この順番で書くと簡単で分かりやすいです。

  1. なんのために
  2. どんな行動
  3. どんな結果(客観的に)
  4. どんなスキルを身につけた
  5. 何に貢献

この5つを書くだけで自己PRが完成します。



以下、具体的に見てみましょう。

例文 一般事務未経験者が応募する場合


前職では、8年間営業職をしておりました。以前の職では業務ツールが煩雑で分かりづらく必要なデータが取り出せないなど問題点が多くあり、常に全社員の仕事が滞っている状態でした。その課題解決のために(何のために)、休日にパソコン教室に通いエクセルを学び、結果、社内全体で使用するための顧客管理簿と売上管理表を作成しました(どんな行動)作成前に比べると社内全体の稼働率が20%改善し、現在でも私が作った管理表は使用されています(どんな結果、成果)課題を成長チャンスとして捉え、何事にもチャレンジしてまいりました。また、障害特性でマルチタスクは苦手ですがシングルタスクであれば高い集中力を持って最後まで行うことができます。今まで培ってきたパソコンスキルとチャレンジ精神、諦めずにコツコツと取り組む持続力(スキル)、これら能力を貴社でも生かしていきたく存じます(貢献)



ポイント

主体性、チャレンジ、成長を言葉を変えたりして自己PRの中に散りばめています。また、一般事務は未経験ではあるが営業職ではエクセルを使用し顧客管理簿などを作成している点などを提示しPCスキルがあることをアピールしています。更には、自身の障害特性にも振れマルチタスクは苦手だがシングルタスクであれば問題ないことを伝えています。

企業のニーズをできるだけ、散りばめて文章を作成しましょう。



実際に、行動している姿が見え「自社でも活躍してもらえそうだ」と期待が持てます。
また、行動や成果を伝えることで説得力があり採用担当者の心に心に響きます。


上司 選考.png

素晴らしい行動力だ!結果がしっかり成果として現れている!そのチャレンジ精神、経験を我が社で生かしてほしい!」


👀注意👀

一つ注意してほしいのは結果や成果を書くときに「客観的」に書く、ということです。
ここを「主観的」に書くと一気に胡散臭くなります。


「部署全体が効率よく動けるようにしました」
「明るく誠意ある対応を心掛けました」
「多くのお客様から喜ばれました」

などなどは一見体制よく見えますが、主観的過ぎて何も伝わってきません。客観的に「どういう課題があって今まで稼働率が〇%だったが、自分がどういう工夫、改善をして稼働率が〇%になり、結果として部署全体の効率が良くなりました」と客観的に数字を入れて書くと説得力が増します。

この時に、営業、販売職などは数字で伝えることができるが、一般事務などは特に示す数字はないというお声もありますが、「大体、なんとなく」でいいです。この工夫の前は稼働率20%だったが、私が工夫したことにより80%ぐらいに向上したなど、そこは何となくで大丈夫です。

以上、まずは企業のニーズを把握すること、客観的に5つの項目を書くこと。これで自己PRの出来上がりです。


「自己PRなんて書こう!!」と悩んではいるけど前に進めていない方が多く見受けられます。

今回、お伝えした流れで一度やってみてください。

最後に、職務経歴書の例を貼っておきます、参考になさってください。

職務経歴書(例文).pdf



転職エージェントを使ってみよう!

キャリアコンサルタント.png

一人では中々うまく就職活動が進まない、企業のニーズや自身の武器が見つからない!という場合は、一人で悩まずに転職エージェントを利用してみよう。キャリアコンサルタントや経験豊富な方が多くの求人情報からあなたに合った求人の紹介をしてくれます。また、エージェントの強みは企業のほしい人材、ニーズを把握しており、それに沿った、自己PRや履歴書などの書き方を教えてくれるところにもあります。悩んだら、取り合えずエージェントに頼ることも選択肢の一つとして考えてみましょう。


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