お昼の過ごし方は本人に確認する。
あなたの思う「寂しそう」は本人にとっては大切な時間だと認識する
読者対象は主に企業、支援者の方に向けて書いています。
障害者雇用に慣れていない企業さんで超ありがちなこと。
それは、採用したばかりの方が1人で「寂しそうに」お昼を過ごしている場合に、良かれと思って「一緒に食べましょう」と誘う。しかし、安易にあなたの「寂しそう」という認識から誘うのは避けたほうがいい。なぜなら、本人にとっては貴重なお昼の休憩時間にクールダウンしたり、頭の整理をしたいのに一緒に食事をするとお昼も気が休まらない。
スポンサーリンク
食事で談笑はマルチタスク?!
発達障害者でマルチタスクが苦手な方は多い。
たくさんの仕事が急に来ると混乱し体がフリーズする方もいる。
よく聞くのが電話対応。
電話での対応が難しい方が多く、合理的配慮面として「社内社外の電話ができません」という人は珍しくない。
電話の場合
「話を聞く」
「必要な質問(5W1Hなど)を行う」
「内容を理解する」
「話の内容の要点をメモに残す」
これらは電話の受け答えの中で行うマルチタスクである。
では、食事での談笑はどうか?
結論としては、マルチタスクである。
「食べながら」
「人の話を理解し」
「必要な質問を行い」
「話をする」
定型発達の方にとっては、「食事をしながら話すってふつうでしょ、何が難しいの!?」と思われるかもしれないが本人たちにとっては、頭をフル回転させながらそれらタスクをこなすので食事どころではない。人によっては一生懸命話すことでいっぱいになり、全く食事ができない方もいる。結果的に、お昼も全く休めず過ごすことになる。
お昼をどう過ごしたいかは本人に確認を
頭をフル回転させてパツンパツンで仕事を行い、やっとお昼だ(休憩だ!)というときに「一緒に食べましょう」と言われればお昼も気が休まりません。お昼はどう過ごしたいのかは本人に確認するのがベターです。
スポンサーリンク
この記事へのコメント