環境化学物質と発達障害

発達障害は脳機能の障害と言われ、原因は「遺伝的要因」と「環境的要因」によって生じることが分かっている。現在、どのような環境的要因があると発達障害となり得るのか調査研究が行われている。




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発達障害は脳機能の不全によっていくつかの領域で成長が遅れたり、妨げられたりして起こる生まれつきの障害。なので、生まれた時には普通(定型発達)だった子が、親の育て方や成長過程で受けた虐待やイジメなどが原因で発達障害になるわけではない。

一昔前は、親の育て方、とりわけ母親の育て方が悪いから、と責めた時代もあったが現在はそれは明確に否定されている。

そして、その先天的な脳機能の障害は遺伝的要因と環境的要因によって生じることが分かってきている。


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親から子に受け継がれる遺伝子の中には、「発達障害になりやすい遺伝子」が存在している。ただ、遺伝子があるだけで必ず発達障害になるとは限らないが可能性は持っていることになりこれが遺伝的要因と呼ばれる。

この遺伝子を持っている人が環境的要因によって影響を受けると発達障害になる可能性がある。環境的要因とは、遺伝子に直接作用する物資のことで、例えば農薬殺虫剤など。

(参考 横須賀市療育相談センター 所長 広瀬宏之 「もしかしてアスペルガー?と思ったら読む本」66-69)


現在、様々な研究を通して環境的要因を探っている段階。大規模な調査研究としては「北海道スタディ」があげられる。これは、北海道全域の産科の協力を得て母20,000人以上を対象とした調査で国内初の大規模な調査となる。


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以下論文から。


「精密化学機械である人の脳は化学物質の侵入に弱い.成熟した脳では血液脳関門が発達し,有害な化学物質の侵入を関所のように防いでいる,ところが胎児期にはこの防御システムはなく,乳児,幼児期までこの関門の機能は不十分で多くの有害物質を通してしまう.胎児期,幼児期は要注意である」



「妊娠が予想される女性は発達神経毒性があることが分かっている農薬やPCBを避ければその分リスクは減る…農薬がなるべく入っていない無農薬、減農薬など有機農法による野菜,果物,穀類をとればよい…市販の家庭用殺虫剤も農薬と同じ毒性化学物質が主成分,密閉した室内での使用は危険」




環境化学物質がどう胎児に影響をしているのか。

妊婦は好むと好まざるとに関わらず、環境化学物質に暴露されている。胎児の脆弱性を考えるとき、胎児期の検証も重要と考えられる。



今後の研究に期待!!




引用 
環境脳神経科学情報センター 黒田洋一郎 「自閉症・ADHDなど発達障害増加の原因としての環境化学物質」
北海道大学環境健康科学研究教育センター 岸玲子 「我が国で初めての本格的な出生コーホート研究から見た環境化学物質の濃度レベルと次世代影響」

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